ボクが幼稚園生だった頃、自宅近くの公園ではザリガニキングとよばれていた。夏から秋にかけてザリガニを根こそぎ捕まえては、夕方遅くまで遊んでいた。今考えれば危ないことだったかもしれない。その池はザリガニや海老がいるところは、浅くて平らなところだが、一歩進むとすり鉢状の深い池になっている。 今は当然のことながら柵がしてあり人が入っているところは見た事がない。そんなボクが命を落とさず大きくなれたのも近所のおじさんおばさんたちが見守ってくれていたおかげである。そこにザリガニキングとしてのルーツがある。 あらためまして、まゆげです。 この時期、ボクと息子の3人でザリガニを取りにいくことがある。 先日も近くの公園でザリガニを捕まえた。ザリガニキングの名は健在で、ボクにかかったら池の主のような大物もイチコロ!そんなわけで、我が家のベランダの水槽はザリガニだらけ。 この間、ベランダの窓を開けて朝のひと涼み。しばらく窓際に座ってテレビを見ていた。その場で座りなおした時、何か硬いものがボクの手に触れた。なんだろうと下を見ると、そこには、あの主がボクのお尻の横に2本の爪を大きく立てて威嚇している。 ビックリ仰天のボク。腰が痛いのにその場で30センチくらい飛び上がった。その後しばらくはお互い睨めっこ。どのくらい時間がたっただろう。ほんの数秒と思うが、ボクには凄く長く感じた。 お化けって何で怖いんだろう。姿かたち?におい?気持ち悪いから?ボクは出会ったことがない。なのになんだか怖い。たぶんこの世にいるはずのないものが出るから怖いのだろう。いつもその辺で見かけるのなら怖いわけがない。 話しは戻るが、そんなわけで、そこにザリガニがいるはずがない。なのにボクの横には大きなザリガニが威嚇している。これが怖くないわけがないのである。池なら大きな爪に挟まれても痛くなんかない。それが、この時は本当に怖いのよ! やっとの事でザリガニを脱走してきた水槽に戻した時には、汗ビッショリ。ザリガニキングの名も返上するしかないかと思ったが、幸いチビども二人とカミサンはベットで夢の中。
まだ暫らくはキングで通そう。みんな内緒ね :-D
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